群馬の名物を聞かれたら、皆さんは何と答えますか?
焼きまんじゅう、水沢うどん、もつ煮、おっ切りこみうどん…
様々なご当地料理や伝統食が答えとして挙がってくるかと思いますが、
私はあえて「ラーメン」と答えたいと思います。
北海道といえばみそベースの「札幌ラーメン」
神奈川だととんこつ醤油の「横浜家系ラーメン」
福岡ならとんこつベースの「博多ラーメン」など
ラーメンを名物としている地域が多い中、地名を冠したご当地ラーメンの無い群馬でなぜラーメンなのか…
実は昨今の群馬県、ラーメン屋さんの群雄割拠・大激戦区なのです!
地名を冠したご当地ラーメンのない群馬県では、それぞれのお店が工夫を凝らしたラーメンを提供していることもあり、和食の様に上品なあっさり系から、豚骨スープに背脂を乗せた超こってり系などなど、毎日食べても飽きの来ない程のバリエーション構成が魅力なのです。
(ちなみに…インスタント麺「サッポロ一番」で有名なサンヨー食品、人気ラーメンチェーンのおおぎやラーメンも発祥は群馬県と、ラーメンと群馬の関係は結構根深いのです!)
そんな群馬県のラーメン文化を一気に加速させるキッカケは2019年10月27日。
東京都港区三田に本店を置く大人気のラーメン店「ラーメン二郎」が前橋市内にオープンしたのです!(通称:前橋二郎)
ラーメン二郎といえば、ワシワシ食感の極太麺の上に、麺を覆い尽くす程の野菜(モヤシやキャベツ)が山盛りに盛られ、更に塊のようなチャーシュー(通称:豚)とプルプルの背脂が乗った、ボリューム満点なラーメンが有名で日本でもトップクラスにファンの多いラーメン店です。
近年ではラーメン二郎の人気にあやかり、同じような特徴のラーメンを提供する「二郎インスパイア系」のお店も多くなり、群馬県内にも人気店が存在します。
前橋にラーメン二郎がオープンしたら他のお店はどうなってしまうのか、客足がラーメン二郎に集中してしまうのではないか…
一部ではそのように危惧されながらオープンした前橋二郎は案の定大盛況で、県内外から多数のファンが押し寄せ大行列となりました。
開店から相変わらず大盛況な前橋二郎。そんな中他店の状況も徐々に変化してきたそうです。
なんと、他の「二郎インスパイア系」のお店も軒並み客入りが増え行列が出来たとの事。
そしてそれは前橋二郎オープンから1年以上経つ現在でも続いています。
「前橋二郎が混んでいるから、他の店へ行こう」
最初のきっかけとしてはそれも大きかったと思います。
しかしそれが1年以上続いているのは、そんな顧客を離さない為に、前橋二郎や他の「二郎インスパイア系」店舗も他店に負けない味づくりや独自のサービスを作り上げた各店舗が努力重ねた結果です。
また、前橋二郎が出来たことで「群馬のラーメン」への注目度が上がり、「インスパイア系の店舗の味も気になる」という元々ラーメンが好きだった層だけでなく、「話題だから一度行ってみたい」「(こってりは厳しいけど)他の味のラーメンなら食べてみたい」といった、それ程興味がなかった層にまで影響を与えた事も盛り上がりの要因の一つだと考えられます。
この様な影響の事を「集積効果」と呼ぶそうです。
端的に説明すると、同じエリアに集中して同じ業態の店舗が集まることから、同じ目的を持った人が集まるようになるため、集客効果が上がる事を集積効果といいます。
これはラーメン店のみだけでなく、様々な業種においても同様の効果が見られるそうです。
実は当社のある新前橋駅エリアは派遣会社が複数ある激戦区です。
当社も日頃より研鑽を重ね、集積効果と併せ地域を盛り上げていければと思います!
営業部 A.S