【コラム】「夏の行事食といえば」
近くのスーパーにて栗きんとんが売られているのを見て、おせち料理が食べたいなと思いをはせていたのですが、ふと夏の「行事食」といえば何があるかと考えてみました。
【7月2日ごろ】行事:半夏生(はんげしょう)
半夏生とは梅雨明け間近か明けすぐの頃のことを言います。
お米を作る農家にとって大切な節目の日とされ、半夏生を過ぎて田植えをすると、秋の収穫が減るといわれ、半夏生までに田植えを終わらせるそうです。
関西地方では、梅雨の終わり頃には大雨が降ることが多く、大雨で作物が流されてしまうため「稲の根がタコの足のように地面にしっかり張るように」という願いを込めてタコを食べるそうです。
【7月7日】行事:七夕
七夕は、もともとは中国の星祭です。
時の皇帝が7月7日に子供を亡くしてしまい、その子の亡霊が祟り病を流行らせたので、彼の好物だった麦縄をお供えして供養するようになったことから、七夕に麦縄を食べると一年間無病息災で過ごすことができるという言い伝えがあります。
麦縄とは、そうめんの元となった食べ物で、お米の粉と小麦粉を練り合わせて、縄の形にして油で揚げたお菓子です。
その麦縄が日本に伝わり、原料である小麦が活用されて「そうめん」が親しまれるようになりました。
ちなみに、7月7日は正式な「そうめんの日」でもあるそうですよ。
※全国乾麺協同組合連合会が昭和57年に策定
【7月13日~16日】行事:お盆(新盆)
お盆は、ご先祖の霊を供養するための行事なので、肉類は避けます。
野菜や豆腐、穀類を使った精進料理をいただき、ご先祖へのお供えとして「白玉団子」をつくります。
【7月20日~8月6日の丑の日】行事:土用の丑の日
よくスーパーなどで目にする丑の日ですが、「ウナギ」を食べるようになったのは諸説ありますが、平賀源内が考えたという話が有力です。
江戸時代に、ウナギが売れなくて困っていたウナギ屋が平賀源内に相談したところ「丑の日にちなんで『う』から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったことから「本日丑の日という張り紙を店に貼りなさい」とアドバイスをし、その張り紙の効果でウナギ屋は大繁盛になったそうです。
夏の行事食をいくつか紹介しましたが、他にも全国各地にはたくさんの行事があり、それにちなんだ行事食が星の数ほどありました!
今年の七夕は、そうめんに星形にみえるオクラを入れて美味しく夏の夜空を楽しみたいと思います!(晴れてくれますように願いながら)
営業部I.Y