【コラム】なぜ、11月は文化的活動が集中した月に!
旧暦10月の異称は、「神無月」、旧暦12月の異称は「師走」を知っている人は多くいるかと思いますが、旧暦11月の異称を知っていますか?・・・ 旧暦11月の異称は霜月(しもつき)です。
諸説として、「霜降り月」が転じて「霜月」となったという説が主流で 旧暦の11月は新暦では真冬の時期になります。
【そういう事から「霜が降りる月」と言われることも納得が行くかと思います】
その霜月には文化祭など各方面で文化的なことを行う行事が多いような気がします。
それはなぜでしょうか?
人間の生活様式や全国各地で築き上げてきた行事には民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって伝習され、相互の交流によってそれぞれの文化が発展して来ました。以下にいくつかの例を紹介します。
①戦後、日本では”自由と平和を愛し,文化をすすめる日”として11月3日を文化の日として設定しています
11月3日は元々は明治天皇の生誕を祝う日として、「天長節」その後は「明治節」の名で祝日になっていましたが、1948年に日本国憲法の精神に従い、”文化の日”に変更し、施工されました。
この日には 日本の文化の発展に飛び抜けた功績を残した人に対して天皇陛下より文化勲章が授与されています。
②昔から日本の11月には文化的なこととして”酉の市”があります
昔は「酉の祭り」を発端に”市”が立つことから現在では「酉の市」と呼ばれています。
言われとしては日本武尊(ヤマトタケル)を祀り、開運や商売繁盛の神として信仰されている鷲神社で主に行なうお祭りで、毎年、この時期に今年一年の無事を感謝するとともに商売人にとって縁起のいい言葉であるとされ、商売繁盛を家の中に掻き込むものとして「熊手」を売る露店が多く出る様になり、今では「開運熊手」を買ってお店の前で盛大に手締めをしてもらうのが名物になっています。
③更に昔からの行事として七五三も11月の文化的な行事になります。
七五三は11月15日に子供の成長を感謝する日として、男の子は5歳、女の子は3歳と7歳になると盛装してお宮参りします。
なぜ11月15日なのかといえばこれにも諸説があり、三代将軍徳川家光の袴着の儀を行なった日とか、五代将軍綱吉の袴着の儀を行った日とか徳川家の袴着の儀が由来になっています。
ではなぜ袴着の儀のタイミングかと言うと【子供の成長を願い感謝する日として選んでいたためだと思われます】
④今年は10月から寒い日があり、暦の上では11月から「冬」に入りました
今年の「立冬」は11月7日。昼夜の長さが等しくなる秋分(9月23日)と一年で最も昼が短くなる冬至(12月22日)の中間に位置し、この日から立春(2月4日)までが暦の上では「冬」です。
寒くなってきた今日この頃、文化的な活動を理解し身近な文化を感じて、これから迎える冬を楽しみつつ、コロナやインフルに注意して乗り切って行きたいですね♪
K.H