【コラム】イルミネーションの歴史
あっという間に12月も中旬となり、今年も残りわずかとなりました。
慌ただしく年末年始を迎えるなかで、ほっと一息つけるのが今や冬の定番となったイルミネーション。
当社でも今月初めから道路に面した樹木にイルミネーションを装飾しています。
そこで今回はイルミネーションの歴史について調べてみました。
イルミネーションの始まりは16世紀。宗教革命で知られるドイツの「マルティン・ルター」が考えたとされています。
彼は夜、森を歩いていた際に煌めく星を見て感動し、木の枝に多くのロウソクを飾ることでその景色を再現しようとしたそうです。
のちに彼のアイデアがドイツの各都市へ広がり、これがイルミネーションの源流となったようです。
ゆらゆら揺れるロウソクの灯りも雰囲気があって素敵ですね。
その後、白熱電球の研究・開発を進めたのがアメリカの発明家「トーマス・アルバ・エジソン」彼は宣伝のために自分の研究所の周りを白熱電球で飾り付けたそうです。
これが、世界初の電球でのイルミネーションとされています。
現代アメリカでは、ロックフェラーセンター前広場の巨大ツリーのイルミネーションが大変有名です。
日本では、明治時代にさかのぼります。
明治33年に神戸沖で行われた観艦式で、イルミネーションで飾られた各艦隊が夜の真っ暗な海面を照らしたことが始まりとされています。
また明治36年には大阪での博覧会の会場正門にライトアップされたイルミネーションが評判となりました。
明治38年には、輸入品を扱っていることで有名な明治屋が銀座に出店した際にイルミネーションを飾り、人々はその輝きに感動し夢中になったようです。
近年では、空間や建物に映像を投影するプロジェクションマッピングとイルミネーション、さらには音楽も融合して注目を集めています。
シンプルな一色の電球だけのイルミネーションもおごそかで素敵ですし、映像がリアルなプロジェクションマッピングも迫力があって楽しいですね。
群馬県でも、高崎駅西口や草津温泉の湯畑・榛名湖・わたらせ渓谷鐡道などで今年も恒例のイルミネーションの飾り付けが行われています。
【今年は前橋駅北口のケヤキ並木を輝かせるプロジェクトも実施されているようです。】
個人的に気になっているのは、「乗ってみたいローカル線」として人気のわたらせ渓谷鐵道のイルミネーションです。
駅舎や待合室など各駅が趣向を凝らしたイルミネーションに彩られ、列車に乗りながら幻想的に浮かびあがる風景を楽しめるそうです。
寒くなり外出もためらう季節ではありますが、夜ならではの絶景を楽しみに出かけてみるのもいいのではないでしょうか。
営業部 C.K