【コラム】いろいろな温泉の種類
寒さの中に春の気配を感じる季節となりました。
1日の寒暖差が激しい春は、黄砂や花粉症に併せ自律神経が乱れやすく、頭痛や肩こりなどのちょっとした不調に悩まされる方が多くなるそうです。
そんなときに温泉で心身ともに癒やされたいという方は多いのではないでしょうか。
温泉には、自律神経の改善に効果があると言われ、温泉の温浴効果や温泉に含まれる成分が自律神経に働きかけることで、リラックス効果や血行の改善が期待できます。
温泉の立地は自然豊かな場所にあることが多く、転地効果やリラックス効果があり、立地によって自律神経への作用も変わってくるそうです。
[山の温泉地]
・標高の高い場所は交感神経が高まる
・気分をリフレッシュしたいときに最適
[森の温泉地]
・静かな森の中でリラックスできる
・森林浴の効果を得ることもできる
[海の温泉地]
・適度な湿度でリラックスできる
・開放感のある風景に気持ちも明るくなる
また温泉の種類は多岐にわたり、含まれる成分の種類や量によって異なる効能を持ちます。
以下は、代表的な温泉の種類とその効能についての詳細です。
◆ 単純温泉
特徴: 特定の成分を多量に含まず、刺激が少ないため、幅広い皮膚病や切り傷、疲労回復に適している
効能: 自律神経の調整、ストレスの緩和、健康増進
代表的な温泉:鬼怒川温泉(栃木)、箱根湯本温泉(神奈川)、下呂温泉(岐阜)
◆ 塩化物泉
特徴: ナトリウム塩化物(食塩)を多く含み、保温効果が高く、体を温める効果が長持ちする
効能: 冷え性、慢性皮膚病、筋肉痛の緩和など
代表的な温泉:和倉温泉(石川)、渋温泉(長野)、熱海温泉(静岡)
◆ 炭酸泉
特徴: 炭酸ガスを多く含む温泉で、入浴すると皮膚に細かい泡が付着する
効能: 血行促進、高血圧の改善、疲労回復など
代表的な温泉:玉川温泉(秋田)、大塩温泉(福島)、中子沢温泉(新潟)
◆ 硫黄泉
特徴: 硫黄を含み、特有の匂いがある、皮膚に直接作用し、殺菌効果がある
効能: アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、リウマチや神経痛など
代表的な温泉:銀山温泉(山形)、万座温泉(群馬)、越後湯沢温泉(新潟)
◆ 鉄泉
特徴: 鉄分を多く含む温泉で、水質によっては鉄分が酸化して赤褐色になる
効能: 貧血の改善
代表的な温泉:登別温泉(北海道)、鳴子温泉(宮城)、長良川温泉(山形)
温泉にはこれら以外にも多くの種類があり、それぞれに独自の魅力と効能があります。
ちなみに群馬で有名な草津温泉は、基本的に酸性泉で場所によっては硫黄泉もあるそうです。
【温泉大国 群馬県内にある日帰り温泉の一部をご紹介!】
◉単純温泉
望郷の湯(沼田市白沢町)効能:神経痛、筋肉痛、冷え性
◉塩化物泉
まんてん星の湯(猿ヶ京温泉)効能:関節痛、五十肩、疲労回復
◉炭酸泉
湯都里(高崎インター近く)効能:切り傷、やけど、慢性婦人病