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【コラム】前橋市のシンボル「臨江閣」の体験レポート

2019.01.25


新年を迎えもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしていますが、これから新年会なんて方も多いのではありませんか?今回は、つい先日参加した新年会のお話です。


場所は「臨江閣」。
知っていましたか?ライトアップが綺麗な「るなぱあく」と「グリーンドーム」に接する建物です。
明治17年(今から135年前)当時の県令、楫取素彦の提案がきっかけで地元有志の寄付によって
建設された迎賓館です。
昭和61年から群馬県指定重要文化財でしたが、2017年耐震工事を終え国指定の重要文化財になりました。

国の重要文化財っていうと見学料を支払って見るのが普通ですが、ここは違います。

見学だけではなく、各種イベントや宴会まで出来てしまう。非常に珍しい文化財です。

本館と別館がありますが、今回参加した新年会は別館(貴賓館)でした。

臨江閣1.png  臨江閣3.jpg

参加者の中に、先の改修工事に携わった方が居たので建物の説明をして頂きました。

まずは2階の大広間。180畳の驚くほど広い和室を見学。

この当時の建築物は、太くて長い梁を利用した和風建築ですが、
それではこの広さの空間は実現せず、木材に鉄筋を組み合わせた西洋の工法で作られているとの事です。
広間の片隅に床下が見えるようになっていて、建築当時の鉄筋を見ることが出来ました。

臨江閣2.jpg


記念撮影をして、いざ宴会会場の1階へ。

<階段も変わっている!>

左右どちらからでも昇り降りが出来る、まるで舞台階段のような造り。
これも当時では非常に珍しい階段だそうです。

当日の宴会会場は西洋の間(60畳)。
飲み物をこぼすと困るとの事で一面テーブルの下にシートが敷かれていました。
火気の使用制限もあり、食べ物などは仕出し弁当をお願いしてありました。

美味しい食事を楽しんだり、参加した30名の方々の今年の抱負を発表したりと非常に有意義で
和やかな時間を過ごすことが出来ました。

何より、地元にある国の重要文化財の中で新年会が出来た事。

また、このような立派すぎる建築物を寄付された135年前の「前橋二十五人衆」の方々の凄さ(パワー)にも感動しました。やはり県都前橋のシンボルと言っていいと思います。

今後も「臨江閣」が地元にあることに誇りを持ち、様々な方にお伝え出来ればと考えています。
一般見学も広い駐車場や庭園もあり無料で出来ますので是非一度足を運んでみたらいかがでしょう。

                                              M・K

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