【コラム】自動車の歴史
2018.09.25
今回は自動車の歴史にスポットを当て、少しですが話をさせていただきます。
最近は「PHEV」「PHV」「EV」という単語を耳にしませんか?
①「PHEV」・・・「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」
②「PHV」・・・・「plug-in hybrid vehicle」
意味は「直接コンセントから充電可能な車」です。実際は電気とガソリンの両方を使用し走行しますが、
ガソリンは充電がなくなった時のみ使用します。
③「EV」・・・「Electric Vehicle」
その名の通り「電気自動車」です。日産「リーフ」の「100%電気で動くクルマ」というCMが有名ではないでしょうか?
コンピュータとバッテリー技術の進歩によって、駆動エネルギーがガソリンから電気へと変化したというように思いますが、実はガソリン車よりも電気自動車の方が早くに生み出されたというのはご存知でしょうか?
~自動車の誕生~
初めての自動車は1769年フランスの軍隊が大砲運搬に使用するために作られたものでした。
動力は蒸気で、時速10km/hとランニング程度の速度の様でした。
~電気自動車の誕生~
1873年にイギリスにおいて電気式四輪トラックが生まれました。
蒸気による自動車が誕生して約100年、新たな動力での稼動技術が確立されました。
その後、初めて時速100km/hを超えたのも電気自動車でした。
~ガソリン自動車の誕生~
1886年にドイツの技術者により電気自動車誕生から約10年後、初めてのガソリン車が誕生しました。クルマを作ったのは、メルセデス・ベンツ社の元となるゴッドリーブ・ダイムラーとカール・ベンツでした。
~自動車量産化時代到来~
1903年にアメリカのヘンリー・フォードが高価な自動車を"大衆でも購入できるクルマをつくる"ことを
志し、フォード・モーターを設立し、1913年には史上初のコンベヤライン(流れ作業と量産化)が完成し、それまでの製造体系に大きな革命を起こし、1日1,000台生産できるようになり、価格が下がり一般市民のもとへ届くようになりました。
現在トヨタの1日の国内生産台数が約13,400台であることを考えると、1/10ほどであり少なく感じるかもしれませんが、馬車、蒸気自動車、電気自動車が入り乱れて走っている100年前の世の中でガソリン車を安定的に普及させていくには十分な生産台数でした。
今回は自動車の誕生から量産化まで簡単にまとめてみましたが、如何だったでしょうか?
電気自動車がガソリン車よりも早く誕生し、更に時速100km/hを初めて越えたのも電気自動車ということを
考えると、技術的な進歩はありますが、原点回帰とも言えなくはないでしょうか?
今回まとめた内容に興味が沸きましたら、みなさんもさらに調べてみてください。
ここには記載できませんでしたが、今ではクラシックカーと言われるジャンルの歴史も併せて紐解くと、とても面白いですよ。
Y.K