【コラム】いまさら気付いた群馬弁
2018.07.25
今回の、西日本豪雨「平成30年7月豪雨」で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて、毎日暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回コラムを担当させていただくのは入社してもうすぐ一年を迎えるコーディネーターのC.Kです。
先日、東京に住んでいる義妹(弟の奥さん)からこんな話を聞きました。
「子供の幼稚園で最近おもしろい数の数え方が流行っている」
どんな数え方なのか実際に声に出して数えてもらうと、
私には一体どこがおもしろいのか全然分かりません...普通に数えているようにしか聞こえないのですが...。
詳しく聞いてみると、
1~10までは普通なのに11~19までが歌を唄っているみたいにリズミカルになり、20からはまた普通に戻る
(子供が湯船に浸かって指折りして数えるイメージを連想してください♪)
え?それって普通じゃないの?
どうやらその数え方は群馬の方言だということを初めて知りました。
私の弟は、湯船から上がる時に甥(子供)といつも数を数えていたそうです。甥が保育園で鬼ごっこの時に
数えていたら、周りのお友達にもこの数え方が広まったそうです。
義妹は東京生まれの東京育ちなので、わらべ歌を唄っているようでおもしろいと言っていました。
他県で暮らしたことのない私にとって、全国共通の数え方だとずっと思っていたので驚きました。
そうなると、他にも標準語だと思って使っている群馬弁があるのかもしれないと思い調べてみました。
あるってく→歩いていく 【公園まであるってく】
かまう→からかう 【弟をかまうんじゃない】
かんます→かき混ぜる 【納豆をかんます】
いじくる→触る 【壊れるからいじくるな】
ねんじゅう→いつも 【ねんじゅう、そんな事言ってるんね】
例にあげたのはほんの一部ですが、地元にいる限り方言だと気付かない言葉が沢山あるものですね。
最近ではメディアやインターネットが広く普及したことによって、子供達が標準語に接する機会が増え、
各地の方言は消滅の危機にさらされているそうです。
仕事や学業で地元を離れている人々が、同じ方言を持つ者同士で出会い、会話の中で故郷に思いを寄せる。
方言は、人と人との交流を支え故郷を思い出させてくれる大事な言葉です。
私も若い頃は田舎臭くて恥ずかしいと思っていた群馬弁ですが、年を重ねるごとに愛着が湧き、プライベートではわざと大げさに使ったりもします。
愛すべき地元の方言が、関西弁や京言葉同様にいつまでも消失せずに継承されることを願っています。
コーディネーター C.K